計測機器と精密ツールの精度と信頼性は、ユーザーにとって重要な要素となります。計測器の不正確なデータは、予期せぬ結果をもたらしかねません。Digi-Pas®の精密デジタルレベルと傾斜計は、特許取得済みの高度な製造プロセスにより、広範囲な動作温度、広角測定が可能で、高精度と安定性をユーザーに提供します。Digi-Pas®製品の制度については、外部独立認証機関によって、超高精度なナノテク旋盤と角度干渉計が検証されました。
Digi-Pas®製品の適合性評価の校正証明書は、国際度量衡局 (CIPM MRA)傘下の国家計量標準研究所より提供されました。Digi-Pas®製品はCE、FCC、RoHS指令に準拠するよう、TÜV SÜD 、SGSによってテストされ、仕様の精度性能は、米国、日本、英国、ドイツの認定機関およびテスト機関によって検証されました。現在は、世界中で適合性評価の受け入れができるようになっています。尚、校正証明書は、国際試験所認定協力機構(ILAC)と米国試験所認定協会(A2LA)の下のNIST、JIS、UKASとDINにトレースすることができます。
納期精度を測定するDigi-Pasのサンプルを、JSB TECH がJIS規格の品質保証機構である日本品質保証機構(JQA) へテストを依頼し、規格を満たした校正証明書は、当社のウェブサイトに掲載されています。詳細は、www.digipas.co.jp/support/calibration.phpをご覧ください。 校正証明書が必要な場合は、info@digipas.co.jpまでご連絡いただくか、JQAに直接お問い合わせください。
購入製品の校正証明書サンプルは、ユーザーのロケーションに、より近い国の第3機関、ISO/IEC 17025:2005 / ANSI/NCSL Z540 基準で認定された精密角度試験機器と、専門知識を持つキャリブレーション・サービス・プロバイダより提供されます。当社製品は特に(i)2軸同時角度計測、(ii)広角測定レンジ性能、(iii)Digi-Pas®製品の極めて高い精度、高品質な仕様に基づく生産工程により製造されております。最新の書類をご希望の方は、「Contact Us」のフォームへご要望ください。
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Description | Model | ||||||||||
DWL 2000XY | DWL 3000XY | DWL 3500XY | |||||||||
Digi-Pas® Calibration Certificate | |||||||||||
Digi-Pas® Declaration of Conformity Certificate |
従来の「バブル」レベル、振り子ベースのデジタルレベルと傾斜計は、多くの場合、(i)単軸、(ii) 測定範囲が小さい、(iii)設置範囲の制限 がありました。
単軸傾斜計は、大きな角度、且つ高精度を期待した場合、交差軸の誤差の影響を受けやすくなります。また精密レベリング、アラインメント角度測定、および平坦面での作業では、独立した2つの軸が交差したものではなく、2次元平面上での作業となります。先進的なMEMS技術を採用したDigi-Pas®の2軸精度デジタル傾斜計は、従来の単軸デジタル傾斜計や バブル水準器では成し得なかった、2軸同時計測と広角測定レンジ機能を同時に提供します。
2軸MEMS技術は、同時に2次元(XY平面)のレベリングと角度測定(例えば、ピッチとロール)が可能です。これにより、精密機械などを設置する際、単軸傾斜計では、都度行わなければならなかった単軸での単調な読取り作業や、単軸傾斜計を2台用いる必要はありません。Digi-Pas®の2軸精度デジタル傾斜計1台で、今まで煩わされていた時間と手間のかかる作業を、効果的かつスピーディに行うことが出来るようになりました。
Digi-Pas® の2軸MEMS駆動傾斜計は、特許取得済みの高度な製造プロセスにより、広範囲な動作温度、広角測定が可能で、高精度と安定性をユーザーに提供します。また、NIST, UKAS, DIN & JISなど、各国で信頼性の高い外部独立認証機関によって公認されています。Digi-Pas®の傾斜計は、2軸で広角測定が可能なだけでなく、振動計が内蔵されているため、通常のレベリングツール以上の機能をもたらします。これは、精密機械の平準化、傾いた面の角度計測、安定性診断など、包括的なニーズに対するソリューションを提供します。
数値/グラフィックデータや振動計が内蔵されているため、設定前後の機械のステータスプロファイルを比較することにより、機械をインストールするユーザーがリアルタイムでアラインメントを追跡したり、瞬時に平準化/整列された装置のポジショニングを検証したりすることができます。また、2軸精度デジタル傾斜計は、従来の「バブル」水準器のような視覚的なエラーが起きません。
PC/モバイル機器をWifi/USBに接続することにより、エンジニアが単独でレベリングと装置のアライメント作業を行うことができます。時間の短縮、労働力の削減、ユーザーの手間が軽くなり、コスト削減につながります。
Digi-Pas® 2軸傾斜計を使用することにより、プロの品質で迅速な機械のインストールと生産性のある作業が実現され、精密機械の性能が最大限にされます。従って、製品の品質を向上させ(精度と生産高)より高い顧客満足につながります。
Digi-Pas® 2軸精密デジタル傾斜計は、精密レベリングと2次元角度測定のために包括的なソリューションを提供し、従来のアナログ水準器のように角度測定範囲を制限されることも、単軸デジタルレベルのように手間もかからずに、優れた性能を発揮できます。
従来のレベリング器具や傾斜計のコンタクトベース表面仕上げの品質がその精度性能の重要な決定要因の一つです。一般的な長方形状の平らな表面が頻繁に下記の要因に起因する幾何学的偏差に苦しんでいます。
うねりやムラ
歪んだまたは摩耗した表面による不斉
閉じ込められたほこりや汚れもしくは表面の粗さ
図1は、従来の長方形の表面4点接触ベースによくある三つの不十分な表面仕上げを示します。不安定な面対面接触は「揺れ」が発生します。これは、一貫性のない測定値から派生した測定の不正確さにつながります。そのような制約の下で一般的な改善方法として、より多くのサンプルで平均値をとることです。しかし、時間がかかり反復的なこの活動は、特に器具が離れたところにあるときに、多くの場合退屈さをもたらし、仕事に影響しかねません。
高品質の表面が平滑性を必要としますが、金属合金表面、特に比較的大きな面積を伴う場合、その加工に制御するのが困難と高価です。数ミクロンの平滑性の増加は、通常その製造コストの大幅な増加に伴います。これは多くの場合、器具の製造コストと精度性能の妥協の間のトレードオフをもたらします。
また、従来のレベリング装置の長方形のコンタクトベース表面は、表面のムラを測定するターゲットに影響を受けやすく、これもレベリング測定精度に影響を与える別の要因となっています。図2は、従来の単軸水準器の長方形のコンタクトベースが低周波、長波長平坦性変化を有する典型的な加工面上に置かれたときに関連する問題を示しています。これは、明らかに完全かつ安定した表面対表面接触が器具ベースと測定面との間で達成することができなかったことが示されています。この接触は揺れの原因となり、測定誤差につながります。従って、レベリング結果の精度と信頼性に影響を与えます。例えば長さ130mmの典型的な20μm/mの解像度の機械工レベルに3μmの表面ムラがあれば0.001°の測定エラーが出ます。
多くの場合、乱暴な取り扱いに起因する器具の滑らかな金属ベースにへこみが発生します。「完全平坦」な金属ベースの中央付近の任意の位置に形成された突起凹みは、揺れを引き起こして測定誤差または不正確さをもたらします。これらの誤差を最小にするために、Digi-Pas®の器具金属表面ベースは意図的に凹状4点接触ベースを設計されました。これにより、小さな突起凹みやデバイスベースの中央部分に付着した異物による揺れの防止ができます。図3は、凹凸や異物がデバイスベースの中央部分に存在するときに、Digi-Pas®の改善した凹状4点接触ベースに対して、従来の器具の「完全平坦」ベースの劣等を示しています。明らかに、ターゲットした測定面と安定に接触するように正確に加工された両端部によって支持されているため、凹凸や異物がデバイスベースの中央部分に存在することがDigi-Pas®の器具の安定性を影響しません。
一方、器具の両端に形成された凹みは必ずしも著しい揺れを引き起こしません。両端に凹みが形成されたときに、凹みに起因するオフセット値を簡単にDigi-Pas®の校正もしくは絶対レベルの機能(「精度性能」をご参考)を使用して除去することができます。対照的に、デバイスベースの中央部分に凸凹みが形成されると、測定時の激しい揺れでデバイスを不安定にします。このとき校正または絶対レベルの機能を使用しても解決することはできません。この現象は測定器の初期オフセット値だけではなく、測定値の再現性にも影響を与えます。
よって、上記の問題を最小限にし、測定の安定性の改善と器具の精度の向上を提供するために器具のベースの中心に近づく接触面で、意図的に凹状の輪郭を有するように設計されています。
上述した従来の接触ベースの測定器に固有の制約の観点から、Digi-Pas®は先駆者として2軸精密角度測定器および表面平坦度測定器のための3点接触ベースのユーティリティの特許を取得しました。3点接触ベースの三角形の形状は、従来の長方形のコンタクトベースにかかわった欠点に対処することを目的とします。
3点接触ベースレベリング器具はそれぞれ図3及び図4に示すように、どちらか平坦または凹凸面(例えば、機械加工された金属表面)の上に置かれたとき、この3点フレームは器具の重量を支持し、安定性を維持するために、三角形の平面プラットフォームとして機能します。これは、下向きの力と水平力、および水平軸の周りの動きに対して最大の安定性と強度を提供します。頑丈な三点スタンドで、最も安定した3点と面の接触が揺動せずに確立することができ、二次元測定面の一貫したレベリング測定値を得ることができます。Digi-Pas®の2軸傾斜計の敏感な接触点が不均一な表面積の特定の部分に触れると、表面積上の任意の角度偏差が検出できます。
上述した従来の接触ベースの測定器に固有の制約の観点から、Digi-Pas®は先駆者として2軸精密角度測定器および表面平坦度測定器のための3点接触ベースのユーティリティの特許を取得しました。3点接触ベースの三角形の形状は、従来の長方形のコンタクトベースにかかわった欠点に対処することを目的とします。
3点接触への維持は、単純に摩耗した硬化/チタンねじの交換により、標準的な機械加工を通じて器具の接点ベース表面仕上げに対する維持と比べて簡単で迅速かつ低コストで、時間とコストを大幅に節約することができます。デバイスの精度性能は、容易にユーザーの自己校正または「絶対レベル」設定を実行することによって再校正することができます。詳細手順については、ユーザーマニュアルをご参照ください。
非常に粗い上面を有する物体をDigi-Pas®の2軸傾斜計で水平にするときに、3点硬化/チタンねじを一時的に外し、粗い表面を平均化する平坦なベース面を使用することができます。絶対レベルの設定は、器具の基準精度の維持を確保するためにベースを変更した直後に行う必要があります。しかし、高精度のレベリングで、角度測定及び表面プロファイリングの作業は、通常、グラナイトや金属合金の機械加工表面のような高品質の平坦かつ滑らかな表面にかかわるため、3点接触ベースはより良い選択となります。