当社は1993年 米国カリフォルニアに、デジタル水準器ツールの開発・設計の会社を設立して以来、25年以上にわたり、デジタルレベル技術のグローバルリーダーとして、企業向けだけでなく、各分野の専門家やエンジニア、研究者など、多岐に渡り、Digi-Pas®ブランドの2軸デジタルレベルを提供し続けてまいりました。
現在、DIGIPAS TECHNOLOGIES Inc.の統括管理部門は、JSB Tech Pte. Ltd.としてシンガポール、米国にあり、営業支店は英国、ドイツにあり、弊社製品の販売代理店は世界各国にあります。
当社では、Digi-Pas®デジタルレベル製品事業の他、eGee-Touch®スマートロック事業、Venture V-Flex® FFC(フレキシブルフラットケーブル)事業の3つのユニットで構成されており、製品のデザイン開発から製造までワンストップで全工程を自社工場で行っています。
※Digi-Pas®、eGeeTouch®、eGee-Pro®は、DIGIPAS TECHNOLOGIES Inc.とJSB TECHの登録商標です。
創業者でCEOのJim Li博士は、DIGIPASグループ創業当時より、電子製品および製造プロセスの先進技術の分野で40以上の特許を取得しています。また、イギリスのケンブリッジ大学で博士号を取得し、これまでも国際的に著名な研究機関と、デジタルレベル事業でのMEMS駆動の高精度デジタルレベル測定器、2D角度測定器、スマートロック事業でのインテリジェント近接アクセスのセキュリティ技術など、各専門分野における研究・開発を行ってきました。
精密機器を正確に設置するためには、設置角度が重要なポイントとなります。精度の低い角度計を使用した機器の設置は安定性に欠け、製造するマシーンの機能、品質、パフォーマンスに深刻な影響を与えます。
2009年、DIGIPASはで世界初の振動計内蔵の2軸MEMS駆動型の高精度デジタルレベルを開発。2011年には高精度レベリング分野で平面角測定作業を大幅に簡素化できる世界初の2軸デジタルレベルを開発しました。2012年に、東京JIMTOSで世界初のDigi-Pas®2軸超精密傾斜計を展示。これら最先端の高精度水準器は、宇宙・航空分野のNASA、ロッキー・マーチン、米海軍、米空軍、ボーイング、EADS(エアバス)、工作機械メーカーのヤマザキマザック株式会社、株式会社牧野フライス製作所、重工業の株式会社IHI、自動車メーカーのホンダ、トヨタ、三菱、BMW、ヒュンダイ、半導体の大手企業インテルなど、世界でも高度な技術を持つ企業や政府機関に採用されています。さらに毎年当社では、数種類の新規モデルのニューリリースや、水準器専用ソフトウェアのアップグレードを行い、世界のトップレベルに適応したニューテクノロジーを提供し続けています。
特許、知的財産は、当社開発技術と独創的なアイデアの成果です。当社の知的財産ポートフォリオは米国特許商標で20件以上あり、米国、欧州、日本などの多くの国々での特許をカバーしています。
Digi-Pas®とeGeeTouch®デバイスの精度性能は、CE、FCC、 C-Tick、 RoHSに準拠し、TÜV SÜD、SGSによって認定されています。米国、日本 (日本品質保証機構 JQA)、イギリス、ドイツの外部認証機関によって認定され、米国試験所認定協会(A2LA)と国際試験所認定協力機構(ILAC)下の、NIST、 UKAS、DIN、JISによる校正証明書が発行されています。
グローバルアワード
eGeeTouch®スマートロックデバイスの開発は、世界初の最先端の近接アクセスのセキュリティ技術を採用し、米国ロサンゼルスでのCES展示会にて、イノベーション・アワードを受賞しました。当社は2014年に、従来のシリンダー錠とダイヤル錠に替わる画期的な世界初のNFC駆動のスマートロックを紹介。eGeeTouch®スマートロックは、ワイヤレスでBluetoothでクラウドへリンクし、モバイルアプリやNFCタグを介して、解錠・施錠が行える当時としては画期的な解錠方法を世界に紹介しました(米国・ドイツ・日本での特許取得済)。スマホのファンクションの進化と共に、信頼性のあるトラッキング機能を備えたハイセキュリティなデバイスと成長を遂げました。2014年にニューヨークのCES展示会で世界最大の米国家電協会により、トラベルラゲージ業界で当社のeGeeTouch®スマートロックがIoTを初めて導入した画期的な製品として称えられました。その後の2014年及び2015年の日本最大のDIY HOMECENTERでは、同製品はニュープロダクト賞を受賞しました。2023年には2014年当時のスマートロックから5代目にあたる、eGeeTouch 第5世代 完全防水スマートロックの販売を米国で開始しました。さらにセンサー内蔵で外部の衝撃を感知するとアプリで通知されるハイセキュリティスマートロックに着手するなど、アプリを最大限に活用し、さらにハードウェアとしても頑丈で耐久力のあるスマートロックの開発を提供し続けています。
世界がコロナ禍にある状況で、ウィルスの感染拡大防止が最優先となることを見据え、2020年初頭より、eGee-Pro®ブランドを立ち上げました。
eGee-Pro® BFE(細菌濾過率)99%高性能フィルター付 繰返し使える軽量マスクは、ヨーロッパと米国のサージカルマスク試験基準用に認定されたドイツの試験機関の捕集効率試験(Europe : EN14683 / USA : ASTM F2100 Standard, Europe Respiratory : EN149:2001-A1:2009 Standard)で、最も捕集しにくいと言われる0.3μmの微粒子を99%以上捕集できることが認定されています。これは米国のNIOSHによるN95規格と同グレードです。また、マスク素材は、高品質の食品グレードのプラスチックおよびシリコンゴム材料で、これは米国食品医薬品局(FDA)によって承認された素材です。更に当社工場のクリーンルーム (Class 8: 医療アイテム用生産工場と同グレード) で滅菌消毒後に、包装し出荷されます。 (eGee-Pro®マスクシリーズ、特徴については http://www.digipas.co.jp/egeepro.php をご参照下さい)
当社の製品は、開発、設計、製造までを一貫して行っています。当社の工場はインドネシアのバタム島にあり、ISO9001、ISO14001とOHSAS18001認証を取得しています。先進的な製造施設を有し、世界トップクラスの精密電子機器、Digi-Pas®デジタルレベル測定器、eGeeTouch®スマートロック、Venture V-Flex® FFC(フレキシブルフラットケーブル)の生産の他、eGee-Pro®マスク製造、品質管理など、1,000人以上の規模で行っています。
また、トレーサビリティ、環境適合性、安全、衛生マネジメントの認証機関であるSGSにより定期的な監査を受けています。電子機器製造の専門分野で、世界有数の多国籍企業が当社の製品やサービス、技術を利用し続けています。
このフレキシブルフラットケーブル(FFC)専門ビジネスユニットは、ソニーケミカル&インフォメーション・デバイス(日本) から買収したものです。ソニーケミカルのサプライチェーンの一部として1996年に設立された当社の関連製造事業部門が、FFCの後工程を担っています。買収後の2008年からは、当社の デジパス グループ(旧ベンチュラ)が、ソニーからFFCのビジネスユニットをすべて継承しました。それ以来、当社は世界的なFFCメーカーとして第一線で活躍しています。
2009年には、FFC製品のブランド名を Ventura V-flex® に変更し、さらに研究開発チームが新たに特許を取得したFFC製品を開発して、コンシューマー向けAVエンターテインメントシステム(サウンドバー、Bluetoothスピーカー、LED/OLED TV、IoT対応デバイス、インクジェット&レーザープリンティング、3Dアディティブプリンター、ラップトップパソコン、自動車用GPS/ナビゲーション&オーディオシステム、光学ドライブ、電子POS (EPoS)、オートメーションなど、さまざまな業界のお客様に付加価値を提供し続けています。
2012年には、日立ケーブル・マレーシアと日立ケーブル・シンガポール からFFC製造機械・設備を継続的に取得し、FFCの生産能力を増強した結果、地域最大のフレキシブル・フラット・ケーブル・メーカーとなりました。2014年には、シンガポールのサプライヤーからFFCの金メッキ装置を取得し、金メッキ製造工程を統合してハイエンドのカスタマイズされたFFCをワンストップで提供することで、 リードタイムとコストを効果的に削減し、FFCの品質と信頼性を高め、配送速度を向上 させました。東南アジア地域におけるFFCの主要供給源の統合を完了し、年間1億個以上のFFCを生産する高い生産能力を構築しました。更に、2016年には、自動車向けIATF16949:2016(ISO/TS16949:2009)を取得し、自動車メーカーへも供給を開始しています。
V-flex®フレキシブルフラットケーブルは、UL規格に準拠して製造されており、非常に薄く、柔軟性があり、軽量でありながら、高い導体密度で圧縮されており、相互接続のためのコネクタに容易に嵌合することができます。これらのFFCは、民生用モバイル機器、商業用機器、産業用機械などの電子機器や電気機械製品に広く使用されています。